成長痛
こんにいは、福山市はま整骨院の浜野貴浩です。今回は先日お子さんが成長痛でお困りとの相談を受けたので成長痛について書いていこうと思います。
成長痛とは?
『成長痛』は成長期の子どもの足の痛みの総称として広く使われています。そのため医学的に正式な病名ではありません。
子どもが足を痛がるけどレントゲンなどの画像診断では異常が見つからないなどという場合一般に成長痛と言われる事が有ります。
骨や靭帯、筋肉などに異常が有る場合はレントゲンなどで異常が見つかったり、熱感や患部が赤くなったり腫れたりしますが成長痛の場合そのような異常は出現しません。
以下のような診断基準もありましたので紹介しておきます。
1.疼痛(痛み)は8時間以上持続しない
2.来院時は無症状
3.診察上圧痛(押さえての痛み)、腫脹(腫れ)などの異常所見を認めない
4.単純X線検査で異常を認めない
上記4項目ともに満たす場合に「いわゆる成長痛」としんだんする。
要するに子どもは痛がるけど異常は無い!という状況を成長痛と呼びます。
成長痛が起こりやすい年齢
幼児期(3歳)~児童期(12歳)あたりでみられ、特に3歳~5歳あたりは特に痛みが現れやすい時期とされます。男の子に多く世界的に10~20%とされます。
成長痛の原因
子どもが成長する過程で、骨と筋肉との成長にアンバランスが見られ、そのために成長痛が生じるとも言われていますが、骨の成長に伴って痛みが発生することは実際にはないと考えられ、痛みの原因は今のところははっきりとしていません。
一般的には「ストレス」や「筋肉の疲れ」がたまり、痛みとしてあらわれるのではないかと考えられています。
成長痛の対処方法
成長痛に対してこれといった特別な治療はありません、大事なことは、成長痛は仮病ではなく、痛いものだと理解することです。一般的には愛護的な対応が効果がある場合が多いようです。
優しくさすってあげる、マッサージしてあげる、湿布を貼ってあげる、温めてあげる、冷やしてあげる、幼児であれば抱っこしてあげるなど親子のスキンシップを積極的に図る事が効果的です。
また、下肢のストレッチを行うと成長痛が和らぐという報告もあり、成長痛の予防にもなるため成長痛にお困りの子もそうでない子も是非行ってみてください。最近カラダの硬い子がよく来院します!
まとめ
成長痛とは骨や筋肉、関節などには異常がなくそれよりも、子ども自身の成長に伴っての環境の変化やストレス、疲労などが下肢の痛みとして出現し子どもが痛みを感じている場所をさすってあげたり軽くマッサージを行ってやることで心配しなくても子どもの成長とともに消失していきます。
ただ、心配なのは成長痛ではない場合です、子どもが痛がる場合はきっと成長痛だろうと決めつけず、どこが痛いのか?どうしたら痛いのか?患部は腫れていないか?熱は無いか?など注意深くみてやるようにしてみてください。
⇩「成長痛ではない」可能性が高い症状ものせておきます!
1.痛みを訴えはじめてから8時間以上痛みが継続する
2.毎回同じところを痛がる
3.痛みがどんどんひどくなる
4.痛みがある部位に腫れがある
5.痛みとともに発熱を伴う
6.翌朝になっても痛みが治まらない
7.足を引きずるように歩いている
8.14歳以上の子どもが痛みを訴えている
このような症状が有る場合、もちろんよく分からないという場合もお気軽にご相談ください。